かうはしくにほふ風 (巻 45 はし姬-1524)

香りの源
中将の君
性質
あやしくかうはしく
匂いの担い手
風
連想される匂い物質
薫の身体、衣服の薫香
場所
宇治の姫君たちの邸
知覚者
姫君たち
時間
あり明の月
状況
姫君たちが、薫に垣間見られていたかもしれないと気づき、恥ずかしがっている。その際、不思議と香ばしく香る風が吹いていたことを思い出し、あれは薫の香りだったのかと心が乱れる。
効果
心もまとひて
感情
不安
前の文
ゆかくみえやしぬらんとはおほしもよらてうちとけたりつる事ともをきゝやしたまひつらむといといみしくはつかし
本文
あやしくかうはしくにほふ風の吹つるをおもひかけぬほとなれはおとろかさりける心をそさよと心もまとひてはちをは
後の文
さうす御せうそこなとつたふる人もいとうゐ〱しき人なめるをおりからにこそよろつのこともとおほひて
現代語訳
不思議と香ばしく香る風が吹いたのを、思いもよらないことだったのでその時は驚かなかった心を、そうだったのかと今になって心が乱れて、撥を
English Translation
A mysteriously fragrant wind had blown, and though they had not been startled then as it was unexpected, their minds were now in turmoil realizing what it was, and the plectrum...
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