かほり (巻 42 にほふ兵部卿-1436)

ページ: 1436巻: 42 にほふ兵部卿書籍: 校異源氏物語
元テキストを見る香りの源
藤袴
性質
なつかしき
匂いの担い手
をひ風
連想される匂い物質
藤袴
場所
秋の野
知覚者
(語り手)
時間
秋
状況
秋の野の藤袴の香りが、追い風によって格別に香る様子。これも薫中将の香りの素晴らしさを引き立てるための描写。
効果
まさりける
感情
穏やか興味
前の文
の香は春さめのしつくにもぬれ身にしむる人おほく秋の野にぬしなきふちはか
本文
まももとのかほりはかくれてなつかしきをひ風ことにおりなしからなむまさり
後の文
けるかくいとあやしきまて人のとかむる香にしみ給へるを兵部卿の宮なんこと
現代語訳
(藤袴の)もとの香りは隠れて心惹かれるが、追い風が格別に吹くからであろうか、いっそうまさって感じられた。
English Translation
The original fragrance of the thoroughwort is hidden and alluring, but perhaps because the following wind blows at just the right moment, it seemed to surpass it.