なつかしき (巻 21 をとめ-665)

ページ: 665巻: 21 をとめ書籍: 校異源氏物語
元テキストを見る香りの源
桂 (かつら)
性質
なつかしき
匂いの担い手
したかせ (下風)
連想される匂い物質
桂の木の香り
場所
前斎院の邸
知覚者
若き人〱 (若い女房たち)
時間
不明
状況
前さい院はつれ〱となかめ給ふ。まへなるかつらのしたかせなつかしきにつけても、わかき人〱はおもひいつることも〱ある (前斎院が物思いに沈んでいらっしゃる。前にある桂の木の下を吹く風が心惹かれるように香るにつけても、若い女房たちは(匂宮を)思い出すことがある)
効果
おもひいつることも〱ある ((匂宮を)思い出すことがある)
感情
物思い
前の文
なるに前さい院はつれ〱となかめ給をまへなるかつらのしたかせなつかしきに
本文
つけてもわかき人〱はおもひいつることも〱あるに大殿よりみそきの日はゝ
後の文
いかにのとやかにあおはさするらむと〱ふらひきこえさせ給へりけふは
現代語訳
(香りに)つけても、若い女房たちは(匂宮を)思い出すこともある折に、大殿から「禊の日は」と、
English Translation
As the nostalgic scent wafted by, the young ladies would sometimes recall him, and on such an occasion, a message arrived from the Great Lord regarding the day of the lustration ceremony.