かほり (巻 11 花ちるさと-389)

ページ: 389巻: 11 花ちるさと書籍: 校異源氏物語
元テキストを見る香りの源
ちかきたちはな
性質
なつかしく
連想される匂い物質
橘の花
場所
麗景殿の女御の御所
知覚者
源氏
時間
夜更け、二十日の月が出る頃
状況
源氏が麗景殿の女御と昔語りをしている夜更け、月が出てきた頃に、近くの橘の花が香ってきた。
効果
その香りをきっかけに、女御の奥ゆかしく心優しい人柄を改めて感じ、昔を懐かしんでいる。
前の文
なときこえ給に夜ふけにけり廿日の月さしいつるほとにいとゝこたかきかけと
本文
もこくらくみえわたりてちかきたちはなのかほりなつかしくにほひて女御の御
後の文
けはひねひにたれとあくまてよういありあてにらうたけなりすくれてはなやか
現代語訳
木暗く見渡されて、近くの橘の花の香りが心惹かれるように漂ってきて、女御の
English Translation
The trees appeared dark all around, and the scent of the nearby orange blossoms wafted nostalgically, and the lady's...