にほひ、けふり (巻 10 さか木-367)

ページ: 367巻: 10 さか木書籍: 校異源氏物語
元テキストを見る香りの源
くろほう、みやうかう
性質
ものふかき、ほのかな
匂いの担い手
風
連想される匂い物質
黒方 (薫物)、名香
場所
みすのうち
知覚者
光源氏
時間
夜
状況
激しい風が吹く中、御簾の内側から奥深い黒方の香りが染み出てきて、名香の煙もほのかに漂っている。
効果
情景を豊かにする効果
感情
興味称賛
前の文
もりきこゆるけしきことはりにいみしときゝ給風はけしう吹ふゝきてみすのうち
本文
のにほひいとものふかきくろほうにしみてみやうかうのけふりもほのかなり
後の文
大将の御にほひさへかほりあひめてたくこくらく思ひやらるゝ世のさまなり春
現代語訳
(御簾の)内の香りがたいそう奥深い黒方(の薫物)に染みて、名香の煙もほのかである。
English Translation
The scent from within, deeply imbued with kurobō incense, was profound, and the smoke of fine incense was also faint.