御をひかせ (巻 05 わかむらさき-160)

ページ: 160巻: 05 わかむらさき書籍: 校異源氏物語
元テキストを見る香りの源
きみ (光源氏)
性質
いとことなり (格別だ)
匂いの担い手
せ (風)
連想される匂い物質
衣服に焚きしめた薫物
場所
僧都の庵
知覚者
うちの人〱 (庵の人々)
時間
夜
状況
僧都の庵に満ちる香りに、光源氏自身の香りが加わった状況。
効果
うちの人〱も心つかひすへかめり (庵の人々もどうしたものかと気遣いをする様子である)
感情
称賛不安
前の文
そらたきものいと心にくゝかほりいて名香のかなとにほひみちたるに
本文
きみの御をひかせいとことなれはうちの人〱も心つかひすへかめり
後の文
僧都世のつねなき御ものかたりのち世の事なときこえしらせ給ふわ
現代語訳
君(光源氏)の衣から立つ香りが格別であるので、庵の人々もどうしたものかと気遣いをする様子である。
English Translation
His Grace's scent carried on the air was so exceptional that the people of the hermitage seemed to be at a loss as to how to act.