うつりか (巻 04 夕かほ-104)

ページ: 104巻: 04 夕かほ書籍: 校異源氏物語
元テキストを見る香りの源
あふき (扇)
性質
いとしみふかう, なつかし
匂いの担い手
あふき (扇)
連想される匂い物質
移り香, 焚き物
場所
帰り道の車中
知覚者
光源氏
時間
夜
状況
夕顔の邸から帰る途中、先ほど夕顔が花を載せてきた扇を見ると、女の移り香が染みていた。
効果
「なつかしくて」(心ひかれて)、和歌を書きつける。
感情
愛物思い
前の文
あま君をもとかしとみつることもみなうちしほたれけりすほうなと又またはしむへき事なとをきてのたまはせていて給とてこれみつにしそくめして
本文
ありつるあふき御覧すれはもてならしたるうつりかいとしみふかうなつかしくておか
後の文
しうすさみかきたり
現代語訳
先ほどの扇をご覧になると、使い慣らした移り香がたいそう深く染みて心ひかれるので、おかしいと
English Translation
When he looked at the fan from before, the familiar scent that had transferred to it was so deeply permeated and endearing that he found it charming.