人か (Volume 03 うつせみ-94)

Page: 94Volume: 03 うつせみBook: 校異源氏物語
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かのうす衣 (空蝉が脱ぎ捨てた薄衣)
Quality
なつかしき (心惹かれるような)
Odour Carrier
うす衣
Evoked Odorant
空蝉の移り香
Location
二条院
Perceiver
光源氏
Time
暁の後
Circumstances
源氏が空蝉の寝所から持ち帰った薄衣に、空蝉の香りが染みついているのをかいでいる。
Effect
その衣を身近に置いて眺めている。
Emotions
lovepensiveness
Previous Sentence
たまへるをふところにひき入てもたりかの人もいかにおもふらんといとをしけれとかた〱おもほしかへして御ことつけもなしかのうす衣はこうちきのいと
Main Sentence
なつかしき人かにしめるをみちかくならしてみゐたまへりこ君かしこにいきた
Following Sentence
れはあねきみまちつけていみしくの給ふあさましかりしにとかうまきらはして
Modern Japanese Translation
心惹かれるような人の香りが染みているのを、身近に置いてご覧になっている。小君が(紀伊守邸へ)行くと、
English Translation
He placed it near him and gazed at it, as it was imbued with her endearing scent. When Kokimi went there,